若手育成で本当に必要なのは「言語化力」
目次
「最近の若手は語彙力がない」と感じたことはありませんか?
「最近の若手は語彙力がない」
管理職や経営者の方と話をしていると、そんな声を耳にすることがあります。
「説明があいまいで何を言いたいのか分からない」
「報告が短すぎて状況が見えない」
「指示した内容と違う成果物が出てくる」
若手育成に携わる方であれば、一度は感じたことがあるかもしれません。
近年、多くの企業で「若手育成」「世代間ギャップ」「コミュニケーション不足」が課題として挙げられています。これらは別々の問題のように見えますが、その背景には「考えを言葉にする力=言語化力」が関係していると言われています。
言葉にする経験が減っている
現在の若手世代は、SNSやチャットなど短文中心のコミュニケーション環境で育ってきました。
情報収集やデジタルツールの活用は得意である一方、自分の考えを整理し、相手に伝わる形で説明する機会は以前より減っていると言われています。
その結果、
・考えていることはあるが言葉にできない
・結論や背景をうまく説明できない
・報告や相談が短くなりすぎる
といった場面が生まれやすくなっています。
もちろん、これは若手だけの問題ではありません。
むしろ職場では、上司と部下の双方が十分に言語化できていないことで、すれ違いが起きているケースも少なくありません。
実は上司も言語化できていない
例えば、
「もっと主体的に動いてほしい」「お客様目線で考えてほしい」「ちゃんと報告してほしい」
こうした言葉を使ったことはないでしょうか。
どれも正しい言葉ですが、実は非常に抽象的です。若手社員からすると、
「主体的とは何をすればいいのか」「お客様目線とはどんな行動なのか」
「どのタイミングで何を報告すればいいのか」が分からないことがあります。
上司は伝えたつもり。部下は分かったつもり。
しかし実際には認識がずれている。
この「伝えたつもり」と「分かったつもり」が、多くの職場の課題を生み出しています。
若手育成で本当に必要なのは言語化力
では、どうすればよいのでしょうか。
若手育成で本当に必要なのは、知識やスキルを教えることだけではありません。
考えを整理し、相手に伝わる言葉にする力を育てることです。
言語化力は、大きく3つの力から成り立っています。
■語彙力
自分の考えや感情を表現するための言葉の引き出しです。
■具体化力
曖昧な考えを具体的な行動やイメージに落とし込む力です。
■伝達力
相手に伝わる順番や構成で話す力です。
例えば、「お客様目線で」ではなく、「問い合わせには24時間以内に返信する」まで具体化できれば、行動につながります。言葉が具体的になるほど、相手との認識のズレは減っていくのです。
世代間ギャップの正体は言語化不足かもしれない
職場ではよく「世代間ギャップ」が話題になります。
考え方や価値観の違いはあります。
しかし実際には、それ以上に、言葉が不足していることで誤解が生まれているケースも少なくありません。
上司は説明を省略する。若手は質問をためらう。
その結果、お互いに誤解したまま仕事が進んでしまう。
もし双方の言語化力が高まれば、多くの問題は改善できるかもしれません。
若手育成とは、知識を教えることだけではなく、言葉にする力を育てることでもあるのです。
AI時代だからこそ言語化力が重要になる
近年はAIの活用が急速に広がっています。
AIとのやり取りは、基本的に言葉、文章によるコミュニケーションです。
人間同士であれば、表情や雰囲気、前後の文脈から意図を汲み取ることができます。しかしAIは、入力された言葉をもとに判断します。
そのため、
・何を知りたいのか
・どんな課題を解決したいのか
・どのような条件を求めているのか
を言葉で表現する力が求められます。
つまり、AI活用が進むほど「言語化力」の重要性は高まるのです。
AI時代に必要なのは、AIを使う技術だけではありません。
自分の考えを整理し、相手やAIに伝わる形で表現する力なのです。
著者から直接学べる、本屋の特別講座を開催します
CHIENOWA BASEでは、本と人、本と学び、本と行動をつなぐ「接着剤」のような存在を目指しています。
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第1回のテーマは「言語化力」。
講師はベストセラー『言語化大全』の著者である山口拓朗氏です。
若手育成、コミュニケーション、AI活用など、さまざまな課題の土台となる言語化力を、著者本人から直接学べる貴重な機会です。「伝えたつもり」を「伝わる」に変えたい方。若手育成や組織づくりに関わる方。
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