新入社員研修や内定者懇親会で自然なコミュニケーションを生み出すには?

新入社員研修や内定者懇親会で、「何を話せばいいのかわからない」「緊張してしまって会話が弾まない」といった課題を感じたことはありませんか?
そんな時におすすめしたいのが、本を使ったコミュニケーションです。一冊の本をきっかけに、自然と会話が弾み、だんだんと自分でも気が付かなかった考えを発見できます。
なぜ本を使ったコミュニケーションが効果的なのか
共通の話題から自然に話が広がる
従来の自己紹介や雑談では、「何を話そう」と悩んでしまうことがよくあります。しかし、本という共通の話題があると、参加者は自然に会話を進めることができます。
「この文章の部分は、自分も似たような経験があって・・・。」
「本にはこのように書かれていますが、自分は〇〇のようにしています。みなさんはどうされていますか?」
など、お互いの価値観や考え方が見えてきたり、意見を聞けたりします。
世間話では見えにくい、どのような視点で物事を捉えているのか、何を大切にしているのかが伝わり、表面的な会話を超えたより深いコミュニケーションが可能になります。
学びと親睦を同時に実現
一般的な懇親会とは異なり、本を通じた対話は「学び」の要素も含んでいます。参加者は楽しく交流しつつも、新しい知識や気づきを得ることができます。
新入社員研修・内定者懇親会におすすめの本

新入社員や内定者の方々に特におすすめしたい本をご紹介します。
『嫌われる勇気』(岸見一郎・古賀史健)
アドラー心理学をベースに、他者との関係性や自分らしい生き方について考えます。新社会人が直面する人間関係の悩みや、自分の価値観を見つめ直すきっかけづくりにおすすめです。承認欲求との向き合い方も若い方にとって重要なテーマです。

『チーズはどこへ消えた?』(スペンサー・ジョンソン)
若者の関心をひくベストセラーです。変化の激しい現代社会で働く新社会人にとって、変化を恐れずに行動するマインドは非常に重要です。自分の「チーズ」(大切にしているもの)は何かを考える時間となります。

『入社1年目の教科書』岩瀬大輔 ダイヤモンド社
新入社員向け書籍の大定番。実践的でシンプルな行動ルールが30項目に整理されており、日々の仕事ですぐに活かせます。
ワンブックシェアリングで扱うことで「社会人として大切にしたい姿勢」を共通言語として持つことができ、自然な会話や意見交換が生まれます。自分にとって特に響いたルールをシェアすることで、互いの価値観や強みも見えてきて、同期や内定者同士のつながりを深めるのに最適な一冊です。

『今こそ使える 昭和の仕事術』 後田良輔(かんき出版)
昭和のビジネスパーソンが大切にしてきた「準備を怠らない」「約束を守る」「仲間を信じる」といった基本姿勢を、現代の働き方に合わせて再解釈した一冊です。
ワンブックで取り上げれば、「受け継ぐべき昭和の良さ」「今の時代に合わなくなった働き方」というテーマを自然に語り合えるため、世代を超えた価値観の共有や気づきにつながります。特に新入社員と先輩社員が一緒に参加する場での交流におすすめの一冊です。
新入社員を対象に開催したワンブックシェアリングの事例

りそなホールディングス様では、2023年4月に、386名の新入社員を対象に本を使った研修「ワンブックシェアリング」を開催しました。
コロナ禍での入社のため、リアルでのコミュニケーション促進と、新社会人としての前向きなマインドセット獲得を目指して開催されました。
題材(書籍名):働く君に贈る25の言葉
著者・出版社:佐々木常夫・PHP文庫
参加者の声
- 特に私が印象に残っている言葉は、他人を尊重するということです。遅刻をしない、身だしなみを整える、礼儀正しく振る舞う、これらのことは全て相手を尊重しているからこそできる行動であることを学びました。
- 同期との初めての対面での研修で少し緊張していたが、読書会の研修のおかげで緊張がほぐれてそのあとのコミュニケーションがしやすくなった。
御社にあった書籍を選びましょう
ご紹介した書籍のほかに、御社の業種、事業を展開されている地域、馴染みがある著者などから選書するのもおすすめです。
弊社は書店として80年近い経験がありますので、御社がご希望のテーマと時代のトレンドを踏まえて選書することも可能です。
今年の研修は何をしようかな?とお悩みでしたら、お気軽にお問合せください。