AIとの会話
AIの進化が話題になることが増えました。
文章作成や資料作成、情報収集など、これまで人が行っていた仕事の一部をAIが担うようになっています。これからの時代に必要なスキルとして、AI活用やデジタルスキルが語られる機会も多くなりました。
そんな時代だからこそ、改めて考えたいことがあります。
それは「人とのコミュニケーション」です。
今回のワンブックシェアリングの教材であるD・カーネギーの『人を動かす』は、世界中で読み継がれているコミュニケーションの名著です。初版から長い年月が経った今でも、多くの経営者やビジネスパーソンに読まれ続けています。
【人を動かす】とは
しかし、実際に読んでみると意外に感じる人も少なくありません。
なぜなら、この本に書かれていることは決して派手ではないからです。
「相手を批判しない」「相手に関心を持つ」「相手の話をよく聞く」「感謝を伝える」「褒める」
そんな、一見すると当たり前のことばかりです。
それなのに、なぜこれほど長く読み継がれているのでしょうか。
その理由は、「知っていること」と「できていること」は違うからだと思います。
私たちは相手を尊重することが大切だと知っています。
感謝を伝えた方が良いことも知っています。
相手の話を聞くことが重要だということも理解しています。
それでも実際には、部下にイライラしてしまう。
子供にきつい言葉で叱ってしまう。
相手の話を最後まで聞かずにアドバイスしてしまう。自分の正しさを主張してしまう。
そんな経験があるのではないでしょうか。
人間関係の難しさは、知らないことにあるのではなく、知っていることを実践し続けることにあります。
AI時代に必要なコミュケーション
だからこそ、『人を動かす』は単なるコミュニケーションの本ではなく、自分自身を見つめ直す本として読み継がれているのだと思います。そして、この本の価値はAI時代だからこそ高まっているようにも感じます。
AIは文章を書けます。情報を整理できます。アイデアを出すこともできます。
しかし、人と信頼関係を築くことはできません。
相手の立場になって考えること。相手の気持ちを理解しようとすること。相手に関心を持つこと。
こうした人間同士の関わりは、これからも変わらず大切なものでしょう。
テクノロジーが進化するほど、人間らしいコミュニケーションの価値はむしろ高まっていくのかもしれません。
『人を動かす』を読んでいると、新しい知識を得るというよりも、自分の日々の行動を振り返る機会を与えられているような気持ちになります。
相手の話をしっかり聞けているだろうか。感謝を伝えられているだろうか。相手を尊重できているだろうか。
当たり前だけれど難しい。だからこそ、時代が変わっても価値がなくならないのでしょう。
今回のワンブックシェアリングでは、『人を動かす』を教材に、
本から学び、参加者同士の対話を通じて理解を深め、ワークを通じて気づきを実践できるようにしていきます。
忙しい日々の中だからこそ、一度立ち止まり、人との関わり方について考える時間を持ってみませんか。
100年近く読み継がれてきた名著には、今の時代にも通じるヒントがきっと見つかるはずです。
7/16(木)13時~15時開催「人を動かす」ワンブックシェアリング 詳細・お申込はこちら